キズナアイ、ミライアカリ…バーチャルYouTuberの人気の秘訣は意外な点にあった!
バーチャルYouTuberが多く生まれた、2017年
YouTuber業界における、今年の一つのニュースは
「バーチャルYouTuber」
の誕生だろう。
果たして、バーチャルYouTuberは新しいのか?その人気の秘訣はどういった点なのだろうか。
先駆者となる「キズナアイ」の人気の秘密は?
バーチャルYouTuberの始まりであり、現在でもトップの人気を誇っているのが「キズナアイ」だ。
12月で誕生1周年を迎えることになる。
チャンネル開設から約1年で登録者数が100万人を突破し、今やトップYouTuberと言っても良いだろう。
彼女は、他のYouTuberと同じような企画を行っている点が特徴的であり、
体力測定
ゲームで対戦
踊ったり
ゲーム実況
炭酸ジュース風呂に入る
など、「なんでもやる」というスタンス。
「バーチャルYouTuberなのに、それやるの!?」
という驚きをいつも生み出しているところが人気の秘訣だ。
たまに関西弁が出ることも良いアクセントになっているのではないだろうか。
また、企業のイメージキャラクターに就任など、リアルにも活躍している。
キズナアイは「稼ぐ」YouTuberなのか?
トップバーチャルYouTuberの収入はどのくらいなのだろうか?
推定の月収は
約28万7000円
と言われている。約30万だ。
キズナアイちゃんは100万人ならかなりの収入あるはずなんだけど、中の人はその何%くらいもらえるんだろうね。本業より収入多かったりして。
— たけぽん (@take_ponpokorin) 2017年12月18日
キズナアイとかそういうの、動画制作にめっちゃ労力とか金とか掛かってそうなんだけど、その資金とかようつべの広告収入から元取れてるのか気になる。
— 伽スの翼 (@togisuwing) 2017年12月22日
しかし、↑でも触れられているように
通常のYouTuberよりも経費がかかっていることは間違いない。
バーチャルYoutuberのチャンネル登録数推移を作ってみました。
— ENTPer (@ENTPer_MBTIwiki) 2017年12月27日
上2人は安定として、下3人の争いが熱いね。ここ数日はシロが怒涛の追い上げを見せています。
キズナアイ→別格
ミライアカリ→順調
輝夜月→爆心地
のじゃおじ→結構前から人気あった
シロ→数日前に爆発 pic.twitter.com/CJn0uWdQAN
今後のチャンネル登録数の伸びも気になる。
移植のバーチャルYouTuber「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん」
他にも、ミライアカリ、輝夜月など様々なバーチャルYouTuberが活躍しているが
中でも最も特殊な存在なのが「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん」だろう。
中身は、「おじさん」である。
見た目と中身のギャップで勝負する、この「バーチャルのじゃロリ狐娘YouTuberおじさん」だが
本職はコンビニ店員らしい。
一見、色モノキャラだと見られそうだが一つ一つの質問に丁寧に答えるなど
しっかりとファンを獲得してゆくような活動していることは印象深い。
やはり、
「地道な活動が大事」
という点はバーチャルでも同じなのだろう。
バーチャルYouTuberの人気が急上昇中!
— はじめの七歩@Kurumi_ff14 (@hajime_7gift) 2017年12月25日
でも、誰を見たらいいのか分からない!
アナタの理想から、オススメYouTuberを診断します!#キズナアイ#VR_Siro #電脳少女シロ#ミライアカリ#輝夜月#萌実#バーチャルのじゃろり狐娘Youtuberおじさん #ねこます pic.twitter.com/kVmc4I5xCJ
リアルとネット、そしてバーチャルが混在する世界へ
ここまで見てきたように、
バーチャルYouTuberは、意外と身近な存在なのかもしれない。
先ほど紹介した
ミライアカリ
輝夜月
は生放送を行うことでも有名だ。
将来的には初音ミクのように、バーチャルYouTuberがネットを飛び出し、リアルのイベントに登場するなど
それぞれの垣根を超えた活躍をしてゆくのかもしれない。
フィッシャーズ、にゃんこスター…「真似しやすい」は人気の秘訣?トレンドから振り返る2017年
芸能人が志す「芸能」というのは、
芸があり能力が高い
人物を指すのであろうと思われる。
そのくらい、芸能人とは高嶺の存在だった。昔の話である。
今は少し状況が変わっているかもしれない。
2017年、人気のインフルエンサーの傾向は?
12月17日に東京ビッグサイトにて行われたYouTube FanFestで発表された
『国内トップトレンド動画Top10』
の内容をチェックしてみよう。
1位:【TDC】バブリーダンスPV 登美丘高校ダンス部 Tomioka Dance Club
2位:沢山のYouTuberと「学割ってるダンス」してみた!
3位:笑ってはいけないアニ文字がツボに入ってしまった。
4位:【大流行】イヤホンガンガン伝言ゲームを全員でやったら大爆笑www
5位:【世界最速】マッスルモンスターというアスレチックの城を完全制覇!!
6位:【衝撃】フェリー乗り場の隣で信じられない生物が・・・
7位:キレイすぎる海上アスレチックパークの難易度がガチめに高すぎる!?
8位:【大流行】10回クイズゲームでまさかの珍回答で爆笑したwww
9位:【◯◯◯万円!?】店のもの全部下さいって言ったら超大変なことになった…
10位:【悲報】任天堂スイッチ開封10分で盛大にやらかす…【Nintendo Switch】
1位は有名YouTuberたちを抑えて登美丘高校ダンス部のバブリーダンスだが、
もう一点、注目すべきは「フィッシャーズ」が6個もランクインしているということ。
2017年、もっとも知名度を獲得したのはフィッシャーズと言っても良いだろう。
この結果は
再生、共有、コメント、評価、派生動画の数
などから総合的に選ばれているものとのことだ。
これらのランキングに限った話ではないが、
バズるインフルエンサー、特にYouTuberにはある傾向が見られる。
それは、
「ただしゃべっているだけ」
に近いような内容が多いということである。
「YouTuberが嫌いという人」は、いったい何が嫌なのか?
上記のブログには、こう書かれている
『大学の学生のノリと大差ない』
と
意外にも知名度の高いYouTuberほど、特殊な能力・技能などではなく
「親しみやすさ」
などを持っているように感じないだろうか?
彼らは一見どこにでもいる人物に感じるかもしれない。
ただしゃべっているだけ
ただ騒いでいるだけ
そのように感じながらも、何度か目にしているうちに気がつくとチャンネル登録をしている…このようなパターンが多いのではないだろうか。
ズバリ、現代人気YouTuberはこのようなパターンが非常に多い。
にゃんこスターは、YouTuber的?人気の秘密は?
「全然面白くない!」
「あんなのお笑いじゃない」
とも、様々な意見が飛び交っているのが『にゃんこスター』
上記のブログでは、次のように分析されている。
"あの通りにやれば笑いが取れるという点が人気なのではないでしょうか"
彼らの笑いは「日常会話の中でも応用できる」という点が特徴となっている。
もちろん、にゃんこスターに限らずこの数年で話題に上がるネタは
・歌ネタ
・リズムネタ
であることが非常に多い。
これらを目にし、率直に「面白い」と感じた学生が
翌日教室で話題に取り上げ、周りの友人とふざけて真似し合う…
ヒットはこのように生まれてゆくに違いない。
アイドル「神谷えりな」に見る、モノマネの成功例
そういえば「アイドルの神谷えりなが裸芸に挑戦」という話題も。
これも分かりやすく、真似しやすい例と言えるだろう。
【インスタ×犬】最強の癒やしは最高のインフルエンサー!Instagramに必要とされる理由は?
インフルエンサーを紹介しながら、webクリエイターやコンテンツの将来を予測してゆくこのブログでは、もちろんYouTuberを特集することが多い。
ところが、Instagramにて強い影響力を発する「インスタグラマー」の影響力も決して小さくはない。
インスタグラマーと、他のインフルエンサーとの違いとは?
数多くあるwebを活用した発信の中でも、当然Instagramの場合は
「一枚の写真」
によるところが大きい。
ストーリーや、動きのある見せ方をするメディアではない点が特徴だろう。
もちろん、Instagramにおいてもストーリー(ハッシュタグ職人がいる)を作ったり
短い動画を載せるケースも多いが、やはりインスタグラマーは写真からのインスピレーションが心に残るポイントになるのではないだろうか。
人気のインスタグラマーにはどのような傾向があるか?
今、日本で特に人気のインスタグラマーを調査!その人気の秘訣は?
上記の「Instagram 人気ランキング」というサイトで調べてみると
…やはりというべきか、100位まで芸能人の名前がずらりと並ぶ。
1.渡辺直美
2.水原希子
3.ローラ
ところが、その中で目を引くのがこれ。
芝犬である。
「柴犬まる」が可愛すぎる!と国内外でも人気に!
調べてみると、柴犬インスタグラマーは相当な人気を持っているようだ。
現在のフォロワーは260万人であり、
2015年7月は、なんと日本2位だったことも!
飼い主の「小野慎二郎」さんとは?どのような人物なのか?
芸能人ではないが、飼い主の方は会社経営をされている人物だった。
以前はアメブロにて、ダイエットに関するブログも書いていたとのこと。
bloomax株式会社という会社を経営しており、WEB制作やマーケティングなどを行った経験もあるようなので、そのスキルや経験が大きく活かされているに違いない。
・拡散するためのスキル
・愛犬への想い
・日本人が求める癒やし
これらの要素が絡まり合い、人気アカウントが生み出されているのだろう。
こういった、愛犬をSNSで拡散してゆきたい人が多く、
#ペットスタグラマー
#犬スタグラマー
などと呼ばれ、一つの文化を作っているようだ。
インスタアイドル犬「柴犬のまる」ことmarutaroの人気の秘訣は、実は日本人に深く根付いている価値観から来ているのかもしれない。
「Mステ」出演のヒカキン&セイキンはただのYouTuberではない!?セイキンの歌唱力はプロ級!
ヒカキン&セイキンがテレビで見れる!
あの「Mステ」ことミュージックステーションに
ヒカキン&セイキン
が出演決定したことが話題となっている。
出演するのは
「MUSIC STATION SUPERLIVE 2017」
という、幕張メッセで行われるイベント。
この様子が12月22日に放送される。
放送時間は19時から23時10分の4時間という盛りだくさんの内容だ。
出演者も47組で、aikoや嵐、ゴールデンボンバーなど多彩な顔ぶれが揃っている。
また、
岡崎体育
荻野目洋子×登美丘高校ダンス部
といった、YouTubeを賑わせている人たちも参加するが
純粋なYouTuberとして登場するという意味ではヒカキン&セイキンが初めてになるという快挙だ。
セイキンの歌唱力は?
まだまだYouTuberや、ヒカキン・セイキンについてあまり知らない人からすると
「動画撮ってるだけの人が、歌まで歌ってる」
ように思えるかもしれない。
しかし、実はセイキンは昔から歌唱力に定評があるのだ。
弟であるヒカキンがヒューマンビートボックスの腕を磨くころ
兄のセイキンはアカペラ歌手として活躍していたという。
様々な音源がYouTube上にもあるが、特にこれは一人三役のハーモニーが話題となった
そして、「Hikakin TV」のオープニングも彼が一発撮りしたもの
これだけのクオリティなので、歌手としての実力も相当持っていることは間違いない。
どの曲を歌うのか?ヒカキンのヒューマンビートボックスは見られるのか?
年末のこの時期となると、ちょうど10代の学生が多く見ることになり
話題にもなるだろう。
また、今から楽しみなのは披露する曲だ。
最近の曲で言うと「雑草」になるが
YouTuberとしての登場をアピールするのであれば
「YouTubeテーマソング」
を歌って欲しいという声もある。
さらに、ヒカキンが出るのであればヒューマンビートボックスも期待されるのではないだろうか?
しかし、やはり最近は「雑草」のクオリティや反響が高いので
ストレートに新曲押しになるのかもしれない。
いずれにせよ、大きなニュースとなるだろう。
テレビ業界から見れば、もしかすると「雑草」に過ぎなかったかもしれない彼らが
いかに花を咲かせてゆくのか、気になるところだ。
ヒカキン&セイキンの「雑草」っていう曲の再生回数が凄かったから試しに聞いてみたら、めっちゃいい👍
— ラーメンつけ麺僕ケーキ (@Km97118) 2017年12月3日
歌詞が最高。特に雑草が頑張ろうとするところが。ちなみにMステの年末のやつにも出るんだってさ。#雑草 #SEIKIN #HIKAKIN
その他、Twitterからの声
Mステにヒカキン、セイキン出るとかすごい時代。
— おね△ (@mi_9sone5) 2017年12月4日
あ、歌手か!!!?!
最近YouTuberが大物とコラボしたりしてるからほんと凄い
— ㅤ ぱㅤ ㅤㅤ ん (@___gens_) 2017年12月4日
ヒカキンとセイキンなんてあの豪華メンバーに混ざってMステ出演だぜ、、、源さんと共演、、すげえ
ヒカキンさん&セイキンさん・・・まさかの「Mステ」デビュー!!
— 俺はYouTuber!! (@orehaYouTuber) 2017年12月3日
時代が徐々にYouTuberに追いついていますね!(*^ω^*)https://t.co/bdXCwyVDhF
Mステにヒカキンさん、セイキンさんが出るって事は流石にカイワレもこの2人はまだ越せないって事か
— なおき (@yuukon_aka_) 2017年12月3日
【ネットいじめ?】チョコレートスモーカーズ、ヨハン脱退の裏に隠された衝撃の事実とは?
ネット上にも起こる、いじめ問題
2017年に大きく知名度を上げたグループの一つ
「チョコスモ」
の愛称で知られるYouTuberが
「チョコレートスモーカーズ」だ。
そんなグループYouTuberに、いま大きな亀裂が走り、
問題が発生している。
ヨハン、チョコレートスモーカーズを脱退
チョコレートスモーカーズの中でも最年少の「ヨハン」が、動画内で
「メンバーを脱退する」
との発表をしたことが、全てのきっかけとなった。
「学業に専念するため」とコメントしているが
その不自然さから
本当の脱退理由は違うのではないか?
との憶測を呼んでいた。
いじめが原因…?ネットから広がる憶測
初め、メンバー同士の仲は良かったそうだが、次第に確執が生まれたとのこと。
ヨハンの今回の一件は、決して円満な脱退ではなかったようだ。
様々な事実を踏まえネット上では
「いじめが原因ではないのか?」
との声も多数上がっていた。
脱退についての報告も、以前「ケビン」というメンバーが一時的に抜けた時とはまったく違うものとなっている。
そんな中、さらに大きなニュースが!
以前から、
「ジョンレノがヨハンさんをいじめているのではないか」
という意見もあったのだが、実は
暴行
を受けていたというニュースが浮上してきたのである。
いじり
いじめ
暴行
これらはまったくニュアンスが異なってくる。
本人によるコメントが明らかに
ワタナベマホトの動画内では、ついにヨハン本人がコメント
「ジョンレノから顔面2発、腹部1発の暴行を受けていた」
ことを暴露した。
また、さらにYouTubeからの収益の分配にも大きな差があったようで
ジョンレノ80%
ヨハン3%
とのこと。
(ヨハンは以前からチョコレートスモーカーズの動画投稿において編集なども行っていた)
この分配割合についてはヨハンが語っていた内容なので、双方の意見が必要になるのかもしれないが、
結果的にジョンレノのイメージを決定づける要因となってしまっただろう。
Twitterからの声
そういえばチョコスモからヨハンとジョンレノ抜けるってケビンとアレックスしかおらんけどどうすんの
— ENM (@E_N_M_shadow) 2017年11月21日
ジョンレノのキャラとヨハンの編集で成り立ってたのに
ジョンレノも悪いところはあるけど、ヨハンくんにも非があったっていうのは事実っぽいし、暴力は悪いことだけど、本当にヨハンくんとジョンレノが和解できたなら、もう叩く必要はないと思うかなぁ(個人の意見は)#ジョンレノ#ヨハン#チョコスモ
— うどん@ヨハン返して。 (@mato_oekaki_uta) 2017年11月21日
「YouTuberをやるならUUUM」。その原点とは?!(後編)
UUUMの哲学はスタート当初から変わらない
前回の記事でも書いたように、今回も日本にて大きなシェアと知名度を誇る「UUUM」の人気の秘訣を見ていこう。
YouTuberはMCNに「搾取」されるものなのか?
従来のMCNは、YouTuberにとっては
「何もしないのに売り上げを搾取していく」
存在という認識が強かったので、敬遠していたクリエイターも多いのではないだろうか
実際、海外でのMCNでは収益の30~40%を会社が得るのが一般的。芸能事務所に至っては50%とるところもあるというが、UUUMが得るのは売り上げの20%。
これは鎌田氏の、自分で動画をつくって配信しているYouTuberはタレントよりも労力をかけている、という考えによるもの。
鎌田氏のどこよりもYouTuberに敬意を払った地道な活動は、MCNの悪いイメージを払拭したのである。
YouTuberの今後
今後も益々注目されるYouTuberとUUUM。
UUUMでは基本的に申し出のあったYouTuberは迎え入れ、マネージャーはつけずに切磋琢磨しながら育ってもらう、というスタンスだ。
勿論、受け入れる以上は責任を持つ。
例えば、YouTuberが表舞台に出たことやSNSの普及によって、ネットのモラルが問われるようになった。
社会に受け入れられる活動をしていくため、UUUMではYouTuberに対し定期的に研修を行っている。
日本のMCNで、UUUMほどコンテンツの質にこだわる会社はないだろう。
『僕は当たり前のことをやらない人たちのほうがおかしいと思ってます。僕らは正しいことを正しくやろうとしているだけです。逆にいい加減にやる人たちのことが理解できません。(インタビューより抜粋)』
そしてYouTuberの活動の幅は広がっていく。
既に海外ではAmazonプライムにYouTuberのコンテンツが入っていたり、UUUMに所属するYouTuberの方でも映画館で動画を配信したりと、動画の世界も変わり始めている。
UUUMが他のMCNとは違う理由
MCNの仕事はあくまでYouTuberのマネジメントかもしれないが、UUUMはその枠にとらわれず、
「どこまでもコンテンツを生み出し続けていく会社」
でありたい、と語る鎌田氏。
そんな鎌田氏の想いのもと、UUUMに所属するYouTuberたちは今日ものびのびと動画制作に勤しんでいるに違いない。
「YouTuberをやるならUUUM」。その原点とは?!(前編)
UUUMはこうしてスタートした
まさにMCNの代名詞ともいえるUUUM。
2013年に創業し、2017年8月にはマザーズへの上場を果たした。そのニュースでUUUMやMCNという言葉自体初めて知ったという方も多いのではないだろうか。
業界を牽引し、「YouTuberをやるならとりあえずUUUM」とまで言われるようになったパイオニア企業の原点を探る。
YouTuberのお悩み相談室
そもそもの発端は、現・代表取締役の鎌田氏が、前職の光通信での営業時代に知り合ったHIKAKINとの再会だったという。
YouTuberが胡散臭いと思われていた当時、
「エアロスミスのスティーブン・タイラーと共演した」
というHIKAKINの話を聞き、YouTuberの可能性に着目したのだとか。
すでに会社員にマンネリしていて起業を考え始めていた鎌田氏は、電撃的再会の1か月後には会社を設立。
当初はジャパネットたかたのような会社を目指し、YouTuberがレビューした商品を売るという、今で言うインフルエンサーマーケティングのようなことを始めた。
イマイチ軌道に乗らないまま3か月。多くのYouTuberとかかわるうちに、鎌田氏は彼らが様々な問題に頭を悩ませていることに気付く。
企業と仕事するにあたり、
「法人でないと契約できない」
と言われたり、
「商談をどのように進めたら良いのか分からない」
などなど…
そのような点を、自分の営業経験でカバーできるのではないか?
YouTuberの仕事をマネジメントする、言わばお悩み相談室。
ここからUUUMのすべてが始まったのである。
YouTuberが第一!
UUUMが多くのYouTuberに支持される理由は、なんといってもYouTuberを尊重している点にある。
従来のMCNは、YouTuberにとっては
「何もしないのに売り上げを搾取していく」
存在だった。
鎌田氏にとってMCNはYouTuberありきというのが大前提であり、YouTuberが困っていれば彼らの家に行き、体調が悪いと聞けば薬などの差し入れを持っていく、など常にYouTuberが滞りなく動画を作成できる環境を整えることに従事している。
特に、YouTuberの活動はプライベートとの境目が曖昧なため、動画撮影中の事故などは労災が効かない。
そのための保険をゼロから作り上げたりもしてきたのである
(後編に続く)