「インフルエンサー」が作る未来

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【ネットとリアルの融合】O2Oビジネスを考察する。

前回の記事で、 「オンラインの情報が現実の世界というオフラインに影響を与える」 という考え方について書いてきた。 その逆のケースもあり得る、つまり 「オフラインの情報がネットの世界というオンラインに影響を与える」 という場合だ。

これらをまとめて O2O(Online to Offline) と呼ぶ。 今や、このO2Oの動きは「融合」と言っても良いくらい大きな存在となってきている。

昔の商売は、個人から個人へ、企業から個人へ…などと リアルとリアルとの結びつきだけだった。

もちろんネットを活用する例は、もう10年以上は行われていることではあるので まったく新しい概念ということではない。 ただ、近年は新しいアプローチが思わぬ大きな結果につながることがあり 「こんな結びつきもあるのか!」 と驚くことも多い。

例を挙げるとキリが無いほどだが、いくつか見てゆこう。

▼コンビニの例

ローソンは、O2Oを活用する例として有名だ。 FacebookTwitterなどのSNSにて、商品の割引券などを配布している。 アイデア自体は決して新しくはないが、ローソンはすでに20種以上のSNS上でサービスを展開しており 多の追随を許さない。

関連記事: O2O×ソーシャルメディアで全国1万店舗へ集客する、ローソン8つの活用事例

また、セブンイレブンはネットとリアルが相互に影響を与え合うというポイントに着目し 両者の強みをさらに引き出すビジネスモデルを構築中だ。 株式会社セブン&アイ・ホールディングスの鈴木会長はこう語る 「ネットを制するものは、今後リアルを制す」

関連記事: ネットとリアルの融合はセブン&アイグループの強み

 

▼モノを買う時にもネットを活用

次の例は、家具などを扱うホームセンターの「島忠」から。 島忠が開発したスマホアプリを使えば、購入前に自分の部屋に希望の家具を設置することが可能となる。 AR技術を使ったサービスだが、O2O体験を通じて購入時の不安感を減らすことにつながっている。 https://www.youtube.com/watch?v=9OYUxaU2k98

アパレル業界ではO2Oが特に盛んに取り入れられており、 例えば商品に付いているタグを読み込むと、スマートフォンに詳細情報が表示されるサービスも存在する。 今後はその商品の口コミなど、さらに得られる情報が増すと共に 「こういった商品が欲しい」など、要望や感想なども こちらからネット上に発信してゆくようになるだろう。

「ネットのモノ」と「リアルのモノ」 その垣根は次第に近づいてゆき、いずれは両者の区別がつかなくなるような時代も来るのかもしれない。 技術的な課題も多いが、落合陽一氏が語る未来は刺激的だ。

関連記事: ネットの未来は、リアルとバーチャルが融合する世界。落合陽一さんインタビュー

 

▼リアルの強み「集客」をネットに反映させる例も

前々回の記事で見た大手MCNによる「uuum運動会」はYouTuberがリアルに集まっている点がポイントだった。 それぞれのYouTuberが運動会の様子をYouTube上に発信し、またそれが拡散してゆく… uuumの幅広い活動に驚いた人も多いかもしれない。

今年4月に行われたニコニコ超会議や去年の12月に行われたモテワンコンテストもまた同じだ。 ニコニコ超会議では、様々なネットとリアルが融合したサービスが紹介されたり、 モテワンコンテストはリアルとネットが融合して進められるコンテストイベントとしてとても画期的なものだった。

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▼まとめ

今回は3つの例を紹介したが、O2Oに関しては他にも多くの試みが行われている。 リアルからネットへ ネットからリアルへ という行き来だけではなく、両者が強く結びつき、融合していると言っても良い状況は 今後も驚くような発展をして、私達の生活や消費行動をより変えていってくれるに違いない。