【地方創生シリーズ②】ふるさと納税とYouTuber
地方の町おこしのために、SNSをうまく活用する事例を紹介するシリーズ第二弾
前回、宮崎県のPR動画や、石川県能登市のInstagram活用法などについて紹介したように 各自治体では様々な試みが行なわれている。 今回もより具体的に見てゆこうと思う。
過去記事: 【地方創生シリーズ①】SNSを使った町おこしが国を活性化させる
▼ふるさと納税とは?
居住地以外の自治体に寄付をすることで、その自治体の特産品などを得る機会を受け おまけに税金も安くなるという仕組みが「ふるさと納税」だ。
参考記事: 【2017年版】ふるさと納税ってお得?メリットとデメリットは何?20以上の自治体からおすすめの特典と納税のやり方を紹介します
▼「ふるなび」で、ふるさと納税をもっと身近に
ふるさと納税は確かに面白い仕組みだとは思うが、 「その地方の特産物をたくさん受け取っても、食べきれない」 と考える人も多いのではないだろうか? 特に、ふるさと納税のターゲットであろう都心部の20代、一人暮らしはなおさらである。 野菜や魚を多くもらっても、消費しきれないのではないか。
しかし、実はふるさと納税でもらえる物も様々なバリエーションが存在する。 そういった情報をうまくまとめている一例が 2014年7月にスタートした「ふるなび」というサイトだ。
https://twitter.com/furusato_nouzei/status/870132400046473218
こういったいわゆる「納税サイト」は 「寄付の申し出」 「個人情報の記入、郵送」 「納税額の支払い」 をサイト内で一括で行うことができる制度を取り入れており、よりスムースに効果的に、ふるさと納税を行うことが可能となる。
通常のふるさと納税の方法では平均1~2週間かかってしまうこれらの諸手続きも、銀行振り込み・クレジット支払いを選択できる自治体を選ぶことにより10分足らずで納税することも可能なのだ。
また、野菜や魚などの地方の特産物だけではなく テレビなどの家電や自電車なども紹介されている点が強みである。
同様に、ポータルサイトとして「ふるさとチョイス」「さとふる」などがある。
https://www.youtube.com/watch?v=vE9NoqqgBPg ↑納税の仕組みから、どのように活用されるかも分かりやすくまとめられている
https://www.youtube.com/watch?v=E962L27hdo8 ↑人気ランキングなどもYouTubeで見れる
また、最近ではふるさと納税のPRのためにYouTuberを起用するケースも出てきた。 大食いでも人気の「木下ゆうか」が壱岐牛、生ウニ、干物を食レポしながら、ふるさと納税をPRする動画はすでに視聴回数120万回に迫っている。
https://www.youtube.com/watch?v=SuOZlLhqMOc&t=6s ↑この動画を見てふるさと納税を初めて知る人もいるかもしれない。
▼過去にもYouTubeを活用する例はあった…しかし
ふるさと納税のPRのために、自治体や行政においてYouTubeにて動画を配信することは 過去に事例もあるが、これだけだとなかなか再生回数が伸びない現状があった。 結局のところ、 動画を配信すれば良いわけではなく、拡散し、目に届く状態にならなければ意味がない ということだ。
長崎県壱岐市は、そのように考えてYouTuberを活用した成功例と言える。 もちろん、木下ゆうかのようなチャンネル登録者数300万超えまでいかずとも、マイクロインフルエンサーを活用するなどして他にも効果的な方法はいくらでも存在するだろう。
▼まとめ
いずれにせよ、全国的に見ると自治体がYouTuberを活用したコンテンツ配信はまだ珍しく、 今後、自治体の情報発信のあり方も変わってゆくかもしれない。
https://twitter.com/jptJapan1/status/610775132282339329
【地方創生シリーズ】 ①SNSを使った町おこしが国を活性化させる