「YouTuberをやるならUUUM」。その原点とは?!(前編)
UUUMはこうしてスタートした
まさにMCNの代名詞ともいえるUUUM。
2013年に創業し、2017年8月にはマザーズへの上場を果たした。そのニュースでUUUMやMCNという言葉自体初めて知ったという方も多いのではないだろうか。
業界を牽引し、「YouTuberをやるならとりあえずUUUM」とまで言われるようになったパイオニア企業の原点を探る。
YouTuberのお悩み相談室
そもそもの発端は、現・代表取締役の鎌田氏が、前職の光通信での営業時代に知り合ったHIKAKINとの再会だったという。
YouTuberが胡散臭いと思われていた当時、
「エアロスミスのスティーブン・タイラーと共演した」
というHIKAKINの話を聞き、YouTuberの可能性に着目したのだとか。
すでに会社員にマンネリしていて起業を考え始めていた鎌田氏は、電撃的再会の1か月後には会社を設立。
当初はジャパネットたかたのような会社を目指し、YouTuberがレビューした商品を売るという、今で言うインフルエンサーマーケティングのようなことを始めた。
イマイチ軌道に乗らないまま3か月。多くのYouTuberとかかわるうちに、鎌田氏は彼らが様々な問題に頭を悩ませていることに気付く。
企業と仕事するにあたり、
「法人でないと契約できない」
と言われたり、
「商談をどのように進めたら良いのか分からない」
などなど…
そのような点を、自分の営業経験でカバーできるのではないか?
YouTuberの仕事をマネジメントする、言わばお悩み相談室。
ここからUUUMのすべてが始まったのである。
YouTuberが第一!
UUUMが多くのYouTuberに支持される理由は、なんといってもYouTuberを尊重している点にある。
従来のMCNは、YouTuberにとっては
「何もしないのに売り上げを搾取していく」
存在だった。
鎌田氏にとってMCNはYouTuberありきというのが大前提であり、YouTuberが困っていれば彼らの家に行き、体調が悪いと聞けば薬などの差し入れを持っていく、など常にYouTuberが滞りなく動画を作成できる環境を整えることに従事している。
特に、YouTuberの活動はプライベートとの境目が曖昧なため、動画撮影中の事故などは労災が効かない。
そのための保険をゼロから作り上げたりもしてきたのである
(後編に続く)