「YouTuberをやるならUUUM」。その原点とは?!(後編)
UUUMの哲学はスタート当初から変わらない
前回の記事でも書いたように、今回も日本にて大きなシェアと知名度を誇る「UUUM」の人気の秘訣を見ていこう。
YouTuberはMCNに「搾取」されるものなのか?
従来のMCNは、YouTuberにとっては
「何もしないのに売り上げを搾取していく」
存在という認識が強かったので、敬遠していたクリエイターも多いのではないだろうか
実際、海外でのMCNでは収益の30~40%を会社が得るのが一般的。芸能事務所に至っては50%とるところもあるというが、UUUMが得るのは売り上げの20%。
これは鎌田氏の、自分で動画をつくって配信しているYouTuberはタレントよりも労力をかけている、という考えによるもの。
鎌田氏のどこよりもYouTuberに敬意を払った地道な活動は、MCNの悪いイメージを払拭したのである。
YouTuberの今後
今後も益々注目されるYouTuberとUUUM。
UUUMでは基本的に申し出のあったYouTuberは迎え入れ、マネージャーはつけずに切磋琢磨しながら育ってもらう、というスタンスだ。
勿論、受け入れる以上は責任を持つ。
例えば、YouTuberが表舞台に出たことやSNSの普及によって、ネットのモラルが問われるようになった。
社会に受け入れられる活動をしていくため、UUUMではYouTuberに対し定期的に研修を行っている。
日本のMCNで、UUUMほどコンテンツの質にこだわる会社はないだろう。
『僕は当たり前のことをやらない人たちのほうがおかしいと思ってます。僕らは正しいことを正しくやろうとしているだけです。逆にいい加減にやる人たちのことが理解できません。(インタビューより抜粋)』
そしてYouTuberの活動の幅は広がっていく。
既に海外ではAmazonプライムにYouTuberのコンテンツが入っていたり、UUUMに所属するYouTuberの方でも映画館で動画を配信したりと、動画の世界も変わり始めている。
UUUMが他のMCNとは違う理由
MCNの仕事はあくまでYouTuberのマネジメントかもしれないが、UUUMはその枠にとらわれず、
「どこまでもコンテンツを生み出し続けていく会社」
でありたい、と語る鎌田氏。
そんな鎌田氏の想いのもと、UUUMに所属するYouTuberたちは今日ものびのびと動画制作に勤しんでいるに違いない。